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330話

「爺……」

温楠は両手で、私の背中をしっかりと掴んでいた。

酒を飲んだ男は、どちらかと言えば力が出ないか、逆に持久力が増すかのどちらかだが、私はまさに後者の極端なタイプだった。だから情け容赦なく攻め立てた結果、温楠はかなり悲惨な状態に……

百八種類の体位を次々と変えながら。

家中が阿鼻叫喚の様相を呈していた。

一時間半後。

部屋は泥棒に荒らされたような有様だった……

うん、食卓のお皿は、温楠を乗せた時に彼女の体に押されて床に落ち、割れてしまった。

ソファのクッションは、温楠の鋭い爪によって何箇所も穴が開き、中の綿が床一面に散らばっていた……

浴室のドアはぶつかって歪んでしまい……

酒棚のお酒も...