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31話

刀兄は左右に人がいないことを確認すると、私を部屋に押し込み、ようやく中華の煙草を一本手渡しながら言った。

「安心しろ。この件は雷兄と煙姐と俺とお前だけが知ってることだ」

私は心の中で思った。さすが刀兄、並の人物じゃない。雷兄がこれほど信頼するわけだ。

「でも、これも仕入れの件ですよね?」

私は疑問を投げかけた。

刀兄はニヤリと笑い、私の肩を軽く叩いた。

「そうじゃなきゃ、雷兄がお前を気に入ってるなんて言わねぇだろ。雷兄の指示だ。彼が準備を整えたら、すべてはお前の考え通りに進める。細かいことも含めて、全部お前を通すんだ、わかったか?」

私は急に光栄に感じ、重視されているという感動が湧き上がった...