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227話

蒋思琪に驚かされた。

今、撮影中なので、私たちは雪の横にある休憩スペースに座っていた。ここは簡易的な波板で覆われた場所で、プラスチック製の椅子が並んでいる。背後には小さな斜面がある。普段はスキー場として使われているはずだが、貸し切られているため、今は誰もいない。

全員が撮影に集中している中、蒋思琪はしゃがみ込み、手慣れた様子で私のズボンのジッパーを下ろした。

そして体を私の方に寄せ、口を開いて頭を下げた。

くそっ。

ここにはまだ人がいるのに……

マジかよ。

なんてスリリングなんだ。

蒋思琪の口が包み込んだ瞬間、全身が電撃を受けたような感覚に襲われた。

頭からつま先まで痺れるような感覚。

大胆す...