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11話

幼い頃からの良質な教育のおかげで、頭の中には一筋の清明さが保たれていた。そのため、そういったことは極力考えないようにしている。だから中で水が流れる音がしても、必死に目をそらした。

頭を無理やりねじ向けたものの、視線の先に部屋のベランダが入ってきてしまった。そこには物干しラックがあり、女性の下着が干してあった……私はまた呆然としてしまった。

黒のレース、白のレース、紫のレース……まるで夜風に揺れる花々のようだった。

さらに様々な色のストッキングも数足。

頭の中に恐ろしい考えが突然浮かんできた……

自然と、これらの誘惑に満ちた下着と、浴室で今シャワーを浴びている美女のシルエットが頭の中で結び...