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170話

陸子鈞と出会った後、雲想はその後のある期間、偶然にも陸子鈞を見かけることが多くなった。

陸子鈞はまるで本当に更生したかのように、真面目に面接を受け、時々彼女を見かけても、礼儀正しく少し言葉を交わすだけで、急いで立ち去っていった。

陸子鈞の変化について、雲想は田小野に話したことがあった。

田小野の言葉をそのまま借りれば、「犬は糞を食う癖は直らない。きっとまた何か悪だくみをしているんだよ」ということだった。

幼い頃から親に甘やかされて育った子どもが、どうして簡単に変われるというのか。

もし本当にそんなに簡単に変われるなら、世の中にこんなに悪人はいないはずだ。

もちろん絶対とは言えない。浪子の帰...