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17話

B市の遊園地は郊外にあり、バスで一時間以上かかってようやく到着する場所だった。

日曜日だったため、遊びに来る人は相変わらず多かった。

四人が切符売り場に立つと、美男美女の組み合わせが多くの視線を集めた。

鐘政鳴はどこからか取り出したサングラスをかけ、カッコつけている。

「何から遊ぶ?」

切符を買い終えると、墨星澤は近くの回転木馬をちらりと見た。もしそんなものに乗るというのなら、彼は参加するつもりはなかった。

「お化け屋敷はどう?」鐘政鳴は腹の中で企んでいた。

女の子たちはお化け屋敷に対して期待と恐怖の入り混じった気持ちを抱くものだ。中に入ってあの怪物たちを見れば、きっと怖がって誰...