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65話

場所は辺鄙な場所ではあったが、設備としては連鎖スーパーもあり、二人は一通り買い物をして、雑多な物を買い揃えた頃にようやく帰路についた。

「パパイヤを買って何するの?」

帰り道で、夏麗は思わず好奇心から尋ねた。丁逸は包み隠さず答えた。「お前のために買ったんだよ」

「殴るわよ」

夏麗は容姿こそ美しいものの、胸のサイズはあまり恵まれておらず、それが長い間彼女の心の痛みだった。今、丁逸にそれを指摘され、恥ずかしさと怒りが込み上げてきた。「余計なお世話よ」

身に覚えのない災難に、丁逸は少し落ち込んだ。「なんで善悪の区別もつかないんだよ」

「知らないわ」

夏麗はまだ諦めず、二人はふざけ合いな...