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510話

韓東は大きく驚き、一瞬、自分の目を疑った。

彼の体を包み込んでいた龍頭の姿は、今や言い表せないほどの恐怖の表情を見せていた。

「いや、そんなはずがない。お前が生きているなんて、あり得ない」

爆発による霧がゆっくりと消えていくと、張輝が両腕を組んだまま、まるで灯台のように地上から一メートルほどの空中に静止していた。

その瞬間、彼の姿は急に高大に見え、まるで本当の神のようだった。

この光景を目にした全員が驚愕して目を見開き、口を半開きにしたまま、一言も発することができなかった。

張輝は韓東を包む龍頭の霧気を見つめ、冷たい声で言った。「韓東、この世に不可能なことなどない。お前の技はもう使い果た...