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412話

張輝は倒れこんだものの、意識はまだ幾分か残っていた。

朦朧とした中、彼は山田雄一の笑い声を聞いた。「張輝、お前の実力がどれほど強いか知っている。だが、我が山田家が醸造した清酒には、最初から誰にも気づかれない媚薬が仕込まれているのだ」

張輝は心の中で毒づいた。くそっ、なんて狡猾な老狐だ。

「親分、これからどうしましょうか?」

「バカ者、そんなことまで教えなければならんのか。早く、この二人を雅子の部屋に連れて行け。一度寝てしまえば、張輝も逃げられまい」

「はい。皆、手を貸せ」

張輝はただぼんやりと、人に連れられて歩いていくのを感じていた。

うつらうつらする間に、彼は衣服を脱がされ、誰か...