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400話

そう、この見慣れた姿、その顔立ち、表情、すべてが同じ人物だ。しかし、目の前のこの人物は慈愛に満ちた表情で、張輝を見つめる眼差しには限りない愛情が溢れていた。

その愛情は張輝だけが明確に感じ取れるものだった。血の繋がりという親愛の情だ。

しかし、山村での戦いの中で見たのも確かに同じ人物なのに、まるで見知らぬ人のようで、互いの間にあるはずの血の絆は完全に消え失せていた。

張輝は二人から離れ、立ち上がって張老に歩み寄った。一メートルほどの距離で立ち止まる。

張輝は見知らぬ人を見るかのように、この最も身近な人物をじっと見つめ、ゆっくりと口を開いた。「おじいさん、私がしたことは愚かなことだったのでしょう...