若様 、王様は男娼です

92話

「萬晔はこの之晏の唸り声を理解できなかった。一度睨みつけると、之晏はさっと布団を頭から被ってしまう。萬晔は言葉もなく、水のように表情を沈め、一気に布団を之晏の頭から引き剥がした。

「どうしたんだ？どうして後庭で大人しくしていないんだ？毎日食事は届けられているだろう？」萬晔がベッドの縁に腰を下ろすと、之晏は頭をきゅっと縮め、くりくりとした大きな瞳で彼を見つめていた。

萬晔は少し困ったように言った。「このベッドは狭すぎる。言うことを聞いて、早く戻って寝なさい。後ろの部屋が嫌なら、明日お前のベッドをこちらに運べばいい。もう夜も更けた、騒ぐのはやめよう」萬晔は布団を軽く叩き、優しく諭した。すると之...