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67話

「万物が本来の姿に返り、華美な飾りが洗い流された後、純粋な心を抱いて、堂々と支え立つのだ、理想への梯子を。痛みの中にも笑みを湛え、笑いの中に若き日の剛毅さを映す。栄光は血の中に情を流し、情は英雄の豪気に満ちあふれる」

蕭曄は、まさに「文では筆を取れば天下を安んじ、武では馬に乗れば乾坤を定める」と言われるほどの人物だった。今や冷たい風が吹き寄せ、わずかな灯火も惨めに消え、最後の火花まで失われていた。全身からは焦げた匂いが立ち込め、息苦しいほどだった。

蕭曄は手を固く握りしめ、そっと布団を体から払い除けると、ふわりと地面に滑り落ちた。

斜陽が残照を放ち、芳しい草が生い茂る。小舟がそっと停まり...