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147話

「一蓑一笠一扁舟、一丈の糸と一寸の釣り針。一曲の高歌と一壺の酒、一人で釣りする一江の秋。」

靖王の末っ子は今年もう五歳になり、ちょうど学堂へ通わせる頃合いだった。彼は童髻を結い、指を口に咥えながらじっと見入っていた。「秋江独釣図」と題された絵を。

「先生、これはどういう意味ですか?」

之晏の柔らかな声は特に心地よく響いた。夫子は劉という姓で、十二年前の状元だったが、官職に就くのを好まず、辞して夫子となり、学堂を開いて一時名を馳せていた。

「何度も言っているだろう、夫子と呼びなさい」劉先生は目を丸くして、之晏の小さな頭を二度叩いた。「これはお前の兄が詠んだ詩だ。お前は…」

言い終わらぬ...