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133話

靖王妃が臨産し、男児を産んだ。皇后はその子が寵愛されることを恐れ、朱相と相談して皇帝を説得した。皇帝は靖王子を宮中へ連れて来るよう命じ、満月の時に恒王に封じ、特別な栄誉を与えた。

靖王妃は生きる気力を失うほど悲しんだが、そのとき之晏を我が子として、萧晔を丁寧に教育し、十二年間平穏に過ごした。猟師と王爺はお互いを深く思いやっていた。元々猟師の名は秦朗といい、秦素は秦家が拾った少女で、之と共に育てられ、後に許と婚約した。秦府はもともと栄えた一族だったが、権力者の怒りを買って没落し、秦朗は才能と志を持ちながらも科挙への参加を禁じられ、不遇を嘆いていたが、靖王と心を通わせた。

萧晔が十六歳の誕生日...