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709話

「まったく気をつけないと、ちょっと見てみよう、赤くなってないかな」

「熱湯でもないんだから、さっさと用を済ませなさいよ」

「もうすぐだよ」

欧陽雄はいったん動きを緩めてから、再び丸みを帯びた腰を動かし始めた。腹部と肖藍の丸い臀部が触れ合い、動きは優しくても肉体が衝突する「パンパン」という音が響く。シャワーヘッドから流れる水も打ち付けられて飛び散り、そのリズミカルな音が続いた。

肖藍は慌ててシャワーヘッドを取り、ガラスに向かって水を無造作にかけ、雑音を作ってあの不協和音を隠そうとした。欧陽雄は隠れ蓑を得て徐々に力を増していく。そこへ小剣が尋ねた。「今、何かパンパンって音がしたけど?」

「顔を叩い...