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53話

劉佳は全てを目の当たりにし、顔を赤らめていた。以前なら、すぐに劉おじさんの服を脱がせてその上に跨って動き出していたかもしれない。

だが今は、先ほど劉おじさんが自分を救ってくれた場面が頭から離れなかった。もし以前は劉おじさんと寝ていたのが感謝の気持ちからだったとすれば、今はそれが好きという感情に変わっていた。

「ありがとう、劉おじさん!」劉佳は話題を逸らしながら、先ほどの出来事を思い出し、涙が勝手にこぼれ落ちた。

もしあの人渣に犯されていたら、これからの人生がどうなっていたか想像したくもなかった。

「何を遠慮することがある、おじさんはいつでも駆けつけるさ!」劉おじさんは劉佳の涙を拭き取り、自...