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441話

「老刘に停止ボタンを押してもらおうと思ったけど、彼は覗いてないし、自分から言えば疑いを招くだけ。それに、こんな予想外の刺激と、周りに人がいるという状況が生み出す、皆に見られているような背徳感が、彼女に強烈な興奮をもたらし、簡単に諦める気にはなれなかった」

小雪は下半身から押し寄せる快感を懸命に堪えながら、冷静さを保とうと努めた。しかし、快感が増すにつれて、呼吸は乱れ、顔は紅潮していった。不思議そうな顔をした老刘を前に、彼女はワイングラスを持ち上げて言った。

「おじさん、お酒どうぞ」

「おや、赤ワインでそんなに顔が赤くなるのかい?」

彼女は潮のように頬を染め、唇を軽く噛み、色気を含んだ目...