幸せな劉さん

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426話

「もう遅いわよ、おじさんが自分から降参したんだもの。言ったことは守らなきゃ、撤回なんてできないでしょ」小雪は得意げに笑った。

「ああ、次回は先に考えてから発言するよ」

「ははは、あなたのレベルはわかったわ。もう二度と将棋は指さないことにする」小雪はスマホをしまうとソファに腹ばいになり、「今日は機嫌がいいから、サプライズをあげる」と言った。

「ど、どんなサプライズ?」

「午前中スーパーで買い物してたら足が疲れちゃって。適当にマッサージしてくれない?太ももも、ふくらはぎも、足先も全部。ちょっと休ませて」

彼女は今日もパジャマ姿で、今はうつ伏せになっているから自分の姿は見えない。そのうえマ...