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397話

「一度引き金が引かれれば、もはや止めようがない」

彼女は微かに足を開き、下着を上に引き締めた。股間部分が割れ目に食い込み、下の部分が分かれるようにし、指先で素早くクリトリスを撫で上げた。唇を噛みしめ、声を出さないよう必死に堪えている。

これは長年彼女が会得した自慰の技だった。すぐに絶頂に達することができるテクニックで、最初のうちは効果があったのだが、欲望が高まるにつれ、クリトリスの刺激だけで何も挿入せずには、最大の快感を得られなくなっていた。

しかし、ないよりはましだ。何もないよりはずっといい。ちょうど気持ち良くなってきたところで、突然部屋のドアがノックされた。その瞬間、彼女は驚いて体を...