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394話

「おじさん、ありがとうございます。そうだ小雪、お酒も十分飲んだし餃子もお腹いっぱい食べたから、あなたは小強の面倒を見てて。お皿は後で私が片付けるから」

老劉は大喜びで、足早にベランダへと駆け出した。普段なら平均して四、五十分に一本のタバコだが、もう二時間近く我慢していて辛かった。火をつけて貪るように深く一服吸い込むと、頭上に干してある小雪の下着に気づき、すぐに隅の方へと身を寄せた。

故郷では女性のズボンの下に立ってはいけないと言われている。それは女性の股の下をくぐるようなもので、男の格が下がるとされているのだ。これが老劉が避けた理由のひとつだが、もうひとつはタバコの匂いを衣類に染み込ませた...