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172話

「うん、んん…あぁ…」潘暁芳は震えながら、かすかな喘ぎ声を漏らした。彼女の意識は失われておらず、老劉に身体を弄ばれていることをはっきりと自覚していた。

しかし、潜在意識の中では、これを妄想だと思い込んでいた。

ただ、今回の妄想の内容は、以前よりもさらに大胆で、さらに恥ずかしく、さらに信じがたいものだった。

男性でも女性でも、誰しも妄想の対象を持っている、あるいは持っていたことがある。それはアイドルや恋人、パートナー、友人、さらには親族、一度しか会ったことのない見知らぬ人かもしれない。

時には、妄想の対象は一人や二人ではなく、大勢の人間であることもある。

色欲は男性だけのものではなく、女性にもあ...