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10話

劉佳も劉おじさんの視線に気づき、頬を真っ赤に染めながら急いで襟元を手で隠した。

空気が徐々に甘く変わっていく。もともと欲求不満だった劉おじさんは、劉佳にそんな風に誘われると、体が反応し始めた。身をかがめようとしたが、足を滑らせて椅子から転げ落ちてしまった。

劉佳は劉おじさんのすぐ側に立っていて、咄嗟に手を伸ばして支えようとした。しかし、ごつい体格の劉おじさんを、小柄な娘が支えられるはずもない。

一気に彼女の上に倒れかかり、混乱の中で劉おじさんの荒れた大きな手が何か柔らかいものを掴んでいた。その感触は蘇雪のよりもさらに柔らかだった。

劉おじさんはその感触を頼りに、何とか体を支え、下を見る...