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81話

林が笑いながら体を震わせ、彼はさらに興奮して遠くを見つめていた。遠くはとても明るく、太陽のように、爆発のように輝き、まるで炎が燃えているようだった。林の視線が徐々に焦点を結ぶ中、彼の背後にいる二人は彼の異変に気づいていなかった。宋知山は陸広に林に浣腸をさせ、きれいに洗ってから使おうと考えていた。

浣腸はもはや林を苦しめることはなかった。林の目には生気が戻り、彼は俯いて五本の指を広げ、無言で数えていた。

「一、二、三、四、五」

五本の指は無傷だった。林は手のひらに新しい傷跡を見つけた。蚊取り線香で火傷したものだ。彼は首を傾げ、その傷をなめたい衝動に駆られた。

そう、彼にはすべてが見えていた。

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