危険な喜び

80話

「陸広はプラスチック手袋をはめていた。

宋知山は煙草の灰を弾き、こういった話になると少し苛立ちを覚え、口調も荒くなった。「関係を頼れないなんてバカげた話だ。お前が手掛けてるその事件は、中央から降りてきた若造が蒸し返したものだろ。ふん、たどり着けない関係などない。ただ、十分に固い関係がないだけだ」

「その若造、そんなに大物なのか？」陸広は眉をひそめ、手袋をぴんと引き締めた。

「そいつの師匠こそ大物なんだよ。まあいい、こんな話をしても仕方ない。俺はただ、この古い事件の再調査がそいつの考えなのか、それとも背後の人間の意向なのか考えていたんだ」宋知山はイライラと煙草を揉み消すと、頭を上げて、あの散...