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78話

美人の身体から剥がれ落ちるボロ布に、宋知山は瞼が痙攣し、林譲を見つめ続けた。ベッドの周りには空調に揺られる赤い薄絹が漂っている。宋知山は不謹慎にも、このオメガを金屋に囲っておくのも悪くないと思った。もし、あれほど汚れていなければ、だが。

「うつ伏せになって、お尻を突き出せ」陸広が命じると、林譲は従順にその通りにした。

蝋燭の香りが漂ってきた。「パチッ」と熱い赤い蝋が滑らかな背中に落ちる。林譲はシーツを握りしめた。赤い蝋は背骨から尾骨まで垂れ、紅色が広がっていく。白く柔らかな臀部が高く持ち上げられ、まるで恐れと期待が入り混じったかのようだ。

臀肉が掴まれて引っ張られ、押し広げられると、小さ...