危険な喜び

76話

「雨に濡れる人を天はいつも弄ぶものだ」林讓は皮肉っぽく笑い出した。彼の目には血走った筋が張り巡らされ、無音で、狂ったように笑った。その狂気じみた姿に顧楷は興奮し、手を叩きながら喝采した。「そうだ！笑え、俺に見せろ！」

林讓は顔を上げ、灯りが彼の明るい瞳に映り込んだ。彼は確かに見えないはずなのに、頭上に光を感じ、目を開けてそれを見ようとしていた。

彼は腹に子を宿したまま趙竟の元へ送り返され、その夜のうちに趙弘陽によって例の暗室に閉じ込められた。林讓は両手を吊るされ、裸のまま壁の前に立たされていた。向かいの壁には性具が所狭しと掛けられていた。

怨念の籠もった鞭が一打ち、また一打ちと彼の体に振...