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65話

その日の夕方自習後、林夏と一緒に帰るつもりだったが、四眼とのテーブル当番だったため、林夏には先に帰ってもらった。

四眼と適当に掃除を済ませ、帰る頃には学校にはほとんど人影がなくなっていた。四眼とは反対方向に帰るのだが、彼は僕にアイスをおごってくれ、そこで別れた。だが、アイスを食べながら外の交差点に着いたとき、僕は足を止めた。

路地の角に停めてあるバイクが目に入ったのだ。よく見ると、それは蕭晓のバイクに似ていた。まだ帰っていないのだろうか?

疑問を抱きながら近づいてみると、やはり蕭晓のバイクだった。彼女の姿が見当たらないことに首をかしげていると、耳に声が飛び込んできた。

「このあばずれ女...