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50話

王星は嫌味たっぷりに「よう」と一声出すと、「これが昔、俺を刺した王東か？どうした？俺を見るとそんなに怖いのか？」と言ってきた。

俺は黙ったまま、駆けつけてきた林夏に目配せをして早く立ち去るよう促したが、この馬鹿な女は前に飛び出してきて、大胆にも俺の前に立ちはだかる王星を押しのけ、「何をするつもりなの？」と言った。

王星たちの一団は一瞬固まった。そして林夏を上から下まで品定めするように見つめ、その目には下品な色が浮かんでいた。それが我慢できなくて、俺は林夏を自分の後ろに引き寄せた。ようやく王星は視線を戻した。

「悪くないな、王東。昔のへたれがこんな美人の彼女を見つけるなんて、出世したじゃな...