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479話

唐逸を家まで送った後、私は彼に解毒薬の場所を尋ねた。彼は書斎にある棚の一番上の青い瓶に入っているものだと教えてくれた。

以前数ヶ月間生活していたこの家は、今でも隅々まで把握している。部屋もそう多くないし。

書斎に入ると、とてもシンプルな空間だった。机と椅子、そして本棚があるだけ。本棚の一番上には何本もの瓶が並んでいて、一通り探してみたが、どの瓶にも説明書きはなく、中身も分からない。青い瓶は二つあったので、どちらが正しいのか判断できず、両方持って部屋を出た。

薬の瓶を唐逸に渡すと、彼はそのうちの一つを選び、黒い薬を二粒取り出して、そのまま口に入れて飲み込んだ。飲み終わると、瓶を師叔に投げ渡...