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43話

林夏に部屋に引っ張られると、俺は一瞬でテンションが上がった。だが考える間もなく、林夏は部屋のパソコンを開き、「QQのアカウント作ってあげるだけだよ」と言った。

「部屋に連れてきたのはQQアカウントを作るためだけ?」俺は呆然とした。

林夏は俺を一瞥して、「そうだけど、何を期待してたの?王東、まさか私があなたとあーんなことをするとか思ったの?もう、なんて不純なの」

図星を指されて、俺は急に気まずくなり、「そんな厚かましいことを考えるわけないだろ。アカウント作るんじゃないのか?早くやってくれよ」と言った。

俺のぎこちない様子を見て、林夏はプッと吹き出した。俺は黙って立ったまま。なんだよ、てっ...