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361話

私はびっくりした。この表情は見覚えがある。彼女が怒った時だけ見せる顔だ。いつもなら確実に爆発して私を殴りつけるはずなのに、外だからか、手を出さずに直接出て行ってしまった。

気分が沈んだ。プレゼントをあげただけで何が悪いというのか?

急いで追いかけて言った。「師姉、なぜ怒ってるの?いつも長いスカートを好んで着てるのを見てたけど、同じ二着を着回してるみたいだから、せっかく出かけたし買ってあげようと思っただけだよ。明日には帰るんだし」

「あなたからもらう必要はない。自分で買うから」彼女は冷たく言い放った。

「わかったよ...」私は仕方なく口をへの字に曲げた。本当に気難しい人だ。もう余計なこと...