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359話

唐夢芸は右側の部屋から出てきた。黒いスポーツウェア姿で、無表情のまま私たちの前に立ち、疑問を浮かべるように唐掌門を見つめた。

掌門は私を地面から引き上げると、こう言った。「こうしよう。まずは夢芸についていきなさい。数日経って、それでもまだ私を師と仰ぎたいというなら、改めて考えてみよう」

「えっと」彼女と何をするというのだろう?疑問は残ったが、掌門がそう言うのなら従うしかない。

翌朝早く、李文興と母は此処を離れた。去り際に李文興は「しっかり学ぶんだぞ、何があっても諦めるな」と言い、私は「頑張ります」と答えた。

彼らが去ると、急に辺りが寂しくなった気がした。私は門前にしゃがみ込んでタバコに...