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318話

この中年男性は、非常に落ち着いた雰囲気を持ち、怒らずとも威厳を感じさせる風格があった。普通の人とは思えない。以前一度見かけたことがある。李妙妙を迎えに来た時だ。きっと彼女の父親だろう。

案の定、李妙妙は嬉しそうに手を振って彼に言った。「パパ！友達と遊んでたの。この二人、すっごく下手なんだよ。私が教えてあげてたの」

僕と小胖は顔を引きつらせた。マジかよ、いつまでこの調子なんだ。ただボールを少し上手く打てるだけじゃないか。僕らはまだ初心者なんだぞ。

彼女の父親は無表情だった顔に愛情のこもった微笑みを浮かべた。認めざるを得ないが、彼は年齢を重ねていても、笑うとかなり魅力的だった。若い頃はさぞか...