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288話

その日はいつも通り出勤し、昼食を小胖と外で食べていた。まだ食べ終わらないうちに小胖の携帯が鳴り、彼が電話に出ると顔色が変わり、「わかった、すぐ戻る」と言った。

「どうしたんだ?」電話を切った小胖に私は訝しげに尋ねた。

「大変なことになった。暴落だ」小胖は箸を置いて立ち上がった。

暴落?思わず固まっていると、小胖が「急いで会社に戻ろう、ぼうっとしてる場合じゃない」と言った。

急いで会社に戻ると、オフィスの様子を見て愕然とした。マジかよ、これはヤバい。株式市場の指数が大暴落し、なんと80ポイントも下がっていた。慌てて自社の株価を確認すると、同様に6ポイント下落していた。

他社の株も見てみ...