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166話

「叔母さんが手を下ろして、不思議そうに「病気じゃないの?どうしたの?」と聞いてきた。僕は首を振って「何でもないよ、ただ行きたくないだけ」と答えた。

こういうこと、どう切り出せばいいか分からない。僕にとっては、まるで笑い話のようなことだから。

でも叔母さんも僕の気分が優れないのを察したのか、それ以上は聞かず、ただ「ご飯食べた?」と聞いてきた。僕が「まだ、お腹すいてる」と答えると、叔母さんは「このバカ息子」と笑いながら叱り、「ちょうど私も食べてないし、作るのも面倒だし、外で食べない?」と言った。僕が「いいよ」と答えると、叔母さんは服を着替えて、僕を連れて出かけた。

近くの食堂で適当に何か食べ...