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123話

この一撃を食らい、パーマ男はすぐに大声で叫び始め、もがき続けた。彼がどれほど痛かったのかは分からないが、私の手はしびれるほどだった。

だが不思議と、パーマ男のこの惨めな姿を見ても手加減する気にはならず、むしろ痛快だった。これまで彼が私に向けてきた態度が次々と脳裏によみがえり、心のどこかで少し興奮さえ覚えた。これは病気なのだろうか。

だから、パーマ男の悲鳴など耳に入らず、拳を振り上げて彼の顔面に打ち続けた。何発殴ったのか分からないうちに、突然パーマ男が哀願してきた。

「王東、もうやめてくれ、死んじまう。頼む、もう殴るな」

思わず手を止めると、パーマ男の顔は血まみれで、腫れ上がって目も見えないほど...