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966話

夜、死寂。

平地は荒涼としており、新月は鉤のように細く、月光は赤みを帯びていた。地平線は果てしなく広がるが、緑も希望も見えない。

一人の老人がいた。背が低く痩せており、樵のような風貌だ。目は炯々と輝き、顔色は枯れ葉のように黄ばんでいた。身なりも粗末で、どこの誰とも分からないが、その横には華やかな二人の少女が立っていた。

この二人の少女の装いは潘彩児よりも妖艶で魅惑的だった。特に顔の薄化粧、潤んだ赤い唇、妖艶な眼差し、表情豊かな眉は、男性を魅了して魂を奪うほどだ。

少女たちの衣装は極めて少ない。潘彩児はせめてコートを羽織っていたが、この二人はブラジャーとパンティだけだった。そのブラジャーも乳首を...