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949話

謝天石は李雅熙の姿を見つめながら、頷き続け、下卑た様子で独り言を呟いた。「この娘はなかなかいいな、気が強い。俺は気の強い馬が好きなんだよ、ははは」

楊羽の表情が一気に曇った。妹をここに連れてくるなんて、まさに虎の穴に羊を差し出すようなものじゃないか。

「おや？気に入ったのか？今夜、お前を歓楽街に連れて行ってやろうか？二人で楽しもうぜ、ははは」謝天石は楊羽もまた女好きだと思い込み、急に親近感を覚えたようだ。

（お前の娘に手を出すならともかく）楊羽は心の中でそう思ったが、謝社長の歓楽街への誘いを断るべきか受けるべきか迷っていた。確かに今夜は林依依に会い、それから妹にも会わなければならないので...