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924話

桃の木の後ろには山の岩があり、この山はとても高く、岩石も美しい形をしていた。そしてこの洞窟は自然にできたもので、中の泉水も天然のものだ。それこそが貴重な点だった。

岩には草が生い茂っていたが、洞窟の入り口は見当たらない。

「おかしいな、確かにここにあるはずなのに、入り口がないじゃないか?」楊羽は独り言を呟きながら、丁寧に身をかがめて探し始めた。

雑草をかき分けて探していると、楊羽はようやく気づいた。洞窟の入り口はこんなにも隠されていたのだ。草に完全に覆い隠されていて、これでは人がよく訪れる場所には見えない。もしかして中には誰もいないのか?俺は騙されたのか?

雑草を分けると、入り口がとても小さい...