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913話

「それも、あなたのせいよ」と言わんばかりに、林雪茹はわざと楊羽に白い目を向けた。「あんな怖い話をして、迷信を広めて、もう!」

「でもそれじゃおかしいわ。霊を呼べないなら、私はどうやって事件を解決するの?」林雪茹は今回反応が速かった。くそっ、矛盾してる!林雪茹はその場で混乱した。霊を呼んで事件を解決したいけど、本当に幽霊がいるはずがない。これじゃ板挟みじゃないか?

林雪茹の面白おかしい葛藤ぶりに、楊羽と李若蘭は大笑いした。

夜の九時になり、三人は懐中電灯を手に沐雲帆の家へ向かうことにした。

楊羽と李若蘭が前を歩き、林雪茹は一人後ろについて、まださっきの事を考え込みながら自分の世界に浸って...