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897話

「この道路は私たちも整備したいと思っていますが、山があまりにも高く、最寄りの公道までさらに五つの山を越えなければならない。これは大工事ですよ。こんな大規模な工事となると、省の指導者が出てこないと」朱同志は言った。その意味は単純明快だった。一つ目は自分たちには道路を整備する能力がないこと、二つ目はもし整備したいなら自分で省の指導者を探してくれということだ。

「楊羽同志、この道路は本当に整備できないと思います。他の方法を考えてみてはいかがでしょうか？郷政府としてできる限りの協力はしますよ」郷書記の話し方はまさに手慣れたもので、指導者らしく官僚的な口調だった。だが彼は恐らく知らないのだろう、この郷...