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863話

「そうよ、私は従兄が好きなの、いけない?」そう言うと、林惟肖はすっと楽に楽に杨羽の胸に寄りかかった。

しかも杨羽は上半身裸なのだ。それを見た林雪茹は鳥肌が立った。

「まあまあ、ちゃんとしろよ」杨羽が言い返したが、ここで一番不真面目なのは彼自身だろう。よく人に真面目にしろなどと言えたものだ。

「私はただ試料を持って帰っただけよ、DNAを鑑定して、遺骨と一致するかどうか調べるの」林雪茹はあっさりと答えた。

「じゃあなんで犬の糞まで持って帰るんだよ?」杨羽はゲラゲラと笑った。

「何が犬の糞よ、あれは証拠なのよ。これが専門家のやり方っていうの、分かる?」林雪茹は軽蔑したように言った。自分には事...