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859話

「今回は、楊羽は村長の身分で、林雪茹は警察官、李若蘭は記者の立場で潘彩児に会いに来たんだ」

「この家、なんだか薄気味悪いわね。それに、何か匂いがする。あなたたち嗅がない?」林雪茹は潘彩児の家に一歩足を踏み入れるなり、その不気味さと匂いを感じ取った。

「古い家だからな、匂いがするのは仕方ないだろう」楊羽はさらっと答えた。

「違うわ、腐ったような臭いよ」林雪茹はもう一度意識して嗅いでみると、確かに腐敗臭がした。

警察官はこういう匂いに敏感だった。死体を扱うことが多いからだ。

林雪茹は実習生に過ぎず、楊羽より一歳年下だったが、非常に感覚が鋭く、思考の反応も速かった。前に前村長の疑わしい点に...