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856話

県のテレビ局は市のテレビ局とは雲泥の差があった。市のテレビ局がノキアなら、県のテレビ局は模造品のようなものだ。資金も資源も圧倒的に不足している。永州県は裕福な地域ではなく、一つの鎮が発展しているだけで、他はすべて貧困地域だった。

沿岸部の都市とはいえ、貧富の格差は非常に大きい。市のテレビ局とは明らかに違い、影響力は全く別格だ。富裕層も少ない県内で広告を打っても、高級野菜を買う人など果たしているのだろうか。

料金は市の三分の一に過ぎず、楊羽がお金を払えば放送してくれる。それだけのことだった。

楊羽は考えた末、まずは地元から始めるしかないだろうと。裕福な鎮が一つはあるのだから、とりあえず放送...