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830話

二人はたちまち汗だくになった。汗で肌同士がくっつくその感覚は、男女の情事でなければ本当に不快なものだが、水と乳が交わるような行為をしているとなれば、その感覚も一変する。

激情とは、まさにこの上ない激情だった。

夏の夜は蒸し暑く、屋根裏部屋は暗闇に包まれていた。その闇の中で、二つの影が狂おしいほどに重なり合っていた。

この夜、楊羽は特別に精力的で、不応期も異常に短かった。

一度終わるとすぐに硬くなり、二度目を始める。

鶏の一番鳴きが聞こえる頃になってようやく、二人はゆっくりと眠りについた。

目が覚めると。

楊羽は頭が痛かった。昨夜やりすぎたのだ。窓を見ると、すでに太陽が高く昇っていた。お...