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812話

「もうどうしようもないな」と楊羽は思った。前回は二妹に媚薬を飲ませても効果がなかったのだ。他に何ができるというのか？

楊羽は仕方なく韓静を探しに行くことにした。ちょうどこの時間、韓静もそろそろ仕事を終える頃だろう。

二妹は従兄の楊羽が去っていく背中を見つめながら、心の中では実は少し酸っぱい気持ちになっていた。従兄がしつこく居座ったり、無理やり泊まろうとするかと思っていたのに、本当に帰ってしまったのだ。二妹がここにいるのは実は退屈で仕方がない、いや、正確に言えば馴染めていないのだ。

親戚もいなければ、友達も、同級生もいない。同僚も自分と同じ年頃の人はいない。この県城は彼女にとって少し馴染み...