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805話

しかし事実は、彼女は従兄に口づけされ、しかもそのキスを好ましく感じていた。

そのキスはしびれるような、滑らかで力強いものだった。林惟肖は気づかないうちに応え始め、自分が妹であることを忘れていた。これは姉と争うということなのだろうか? 楊羽はどんどん熱を帯びてキスし、もう一方の手で彼女の体を無遠慮に触り始めた。

林惟肖の心は乱れ、体はしびれるような感覚に包まれた。突然、林惟肖は楊羽を押しのけた。これ以上従兄に触らせてはいけない、制御できなくなってしまう。

「どうしたんだ?」楊羽は目の前で大きく息を荒げる林惟肖を見つめた。彼女の様子は発情した雌犬のようだった。

「変なところ触らないで」林惟...