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784話

「冷蕭雪はそれだけ言うと、背を向けて立ち去った。

俺は至尊宝じゃないんだぞ、後山へ妖怪退治に行くわけじゃあるまいし?

楊羽は困り果てた。自分の黒くて太くて大きいヤツが不甲斐ないのが悪いんだ。女を見るとすぐに勃ち上がり、勃ち上がれば渇きを癒したくなる。ああ、悲劇だ。冷蕭雪に一生縛られるのはまだ良いが、問題は一生涯三十金貨を探し続けるわけにもいかないことだ。

楊羽は後ろの山を見やった。濃霧に包まれ、入った者は誰一人として出てきたことがない。腹が減って頭がおかしくなったわけじゃなければ、誰がそんなところに行くものか。

だが、楊羽を喜ばせることもあった。李若蘭が戻ってきたのだ。ガールフレンドの李若水も...