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752話

「人の胸ばかり見て、若水に嫌われるわよ」花語嫣は冗談めかして言った。

「若水は今ここにいないし」楊羽は答えると、花語嫣を見た。ちょうど花語嫣も彼の方を見ていた。

「じゃあ、図に乗っちゃうわけ?」花語嫣は色っぽく目配せし、じっと楊羽を見つめた。これはとても叱責というより、明らかな誘惑だった。

「俺は何もしてないよ。どうして図に乗るなんて言われるんだ」楊羽は冤罪を被ったような表情を装ったが、確かに何もしていない。ただ見ただけなのだ。

「じゃあ、他に何をしたいの?この前映画館で私のお尻触ったのはあなたでしょ」花語嫣の質問には明らかな暗示が込められていた。

「おっぱいも触りたいね。語嫣姉ちゃ...