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701話

しかしその時、部屋の外から従妹の芸熙の声が突然聞こえてきた。

ドアは閉まっていなかったので、そのまま押して入ってくることができる状態だった。

李若水はそれを聞くや否や、慌てて自分のズボンを引き上げた。しかしその時には、芸熙はすでにドアを開けて入ってきていた。月明かりの中、李芸熙は従兄と李先生が服装を乱したまま床に横たわっている姿を目にした。

一気に空気が凍りついた。

「李先生もいたんですね?」李芸熙はどう挨拶していいか分からなかったが、二人の様子を見れば、彼女のような鈍感な人でも、二人が何をしていたのか分かってしまった。

「従兄を呼びに来たの?ちょうど私たちも帰るところだったのよ」李若水は自分...